
(写真、今朝の長男の朝ごはん。自分で冷凍食品を温めたり卵焼きを作って食べてました)
先日、中学の参観日で。
長男と同じクラスの女の子に
手紙を渡しました。
スゴくスゴく、お礼が言いたくて
…さかのぼること、約半年前。
長男が突然、学校に行かなくなりました。
と言っても、トータル10日前後の事だったけど。
体調が悪いと言う割には顔色は良く、
私が仕事から帰る時間には顔も晴れやかになって元気そうにしてる。
私はてっきり、ただのわがままだとばかり思ってました。
夏休み、部活に出かける時間になると少し元気がなくなり不機嫌になる。
何日かこういう日がありました。
お盆休みが入り、その間夏風邪を引いてしまい、長引いて、休み明けからの部活に全く出られませんでした。
2回ほど、内科にいって薬を変えてもらったりしましたが、胃腸を壊してスッキリ治らず…。
そして新学期。
初日から休んでしまい
次の日も休み
しかも、朝からトイレにこもり、吐いて吐いて、トイレから出られなくなり。
それから何週間かかけて原因を探ってみた結果、どうも部活についていけないらしいことが分かりました
吐くほど嫌なのか
部活についていけないなんて、なんてヘタレなヤツなんだろう
根性無し
と、長男を見てると情けなくてついつい愚痴が頭を駆け巡っていた私でした。
長男は勉強が全くできず、ほぼ最下位に近い成績です。
その上部活からもリタイヤするのかと思うだけで情けない
本人が最初、なんら原因と思える事を話さなかったため、どんどん私の中でも長男の事が解らなくなり、親として無力だなぁ~と思ってやるせなかったです
しかし、時間をかけて長男と向き合ううち、徐々に長男が話し始めました。
結果、長男は、部活(剣道)の顧問の先生に『恐怖』を感じていたことがわかりました。
…確かに厳しい部活であることは始めに言われていましたが…
私も色々と、長男が体調を崩すまでの事を思い出してみました。
長男が言っていたこと、思えば、
『とにかく休憩が少なくてしんどい』
『熱中症になりかけてる友達も、休ませてほしいなんて言えないから、無理して練習してたら、とうとう面着けたまま吐いた★』
『みんな、フラフラしてたら怒られると思って頑張るけど、それでもフラフラしてしまったら“何で言ったことができんねん”と言って怒られた上に道場から引きずり出される』
まだ色々言ってましたけど、暑い夏の道場での練習で、とにかくこまめな休憩が欲しかったし、ホントに辛そうな友達が目の前で叱り飛ばされる・痛い一撃を食らう・たまらず吐く…などの環境の中で、恐怖と不安が積もってしまった、と。
…実は長男、剣道には今まで全く無縁で、二刀流の副顧問の先生の姿に憧れて入部しました。
親としてもどこまでやれるのか心配でしたが、
『お前は筋が良い』
と言われて、まぁ頑張っていたと思います。
一度だけ間近で練習を見たことがありますが、親の欲目も当然ありますけど、動きが良く上手な方ではないかと思いました。
程なく、長男は一年生ながらレギュラーになり、2・3の試合(団体戦)に出ました。負けた試合ばかりだったみたいでしたが、たった一本相手に入れられたことをスゴく嬉しそうに話してくれました
…そんな長男を見ていて、私もパパも、スゴく嬉しかったし、
勉強も人並みにできなくてこれからどうなって行くんだろうと心配していた今までと違って、『この子には打ち込めるものがやっと見つかったのでは』と、安心もしていました。
その矢先の投稿拒否と体調不良でした。
担任の先生にも何度もご足労をかけて、朝から長男を迎えに来てくださったり、電話での様子伺い、カウンセリングのすすめ…
どうにか長男に、学校に行く事から逃げてほしくないと言うことを何度も話して聞かせたりしました。
でもやはり長男の中で、
学校に行く
部活に行かなければならない
今日も逃げられない
の発想が連鎖するらしく、なので学校に行きたくない…と。
そして部活顧問恐怖の連鎖も同時に起こり、『学校』『部活』と言う言葉を聞くだけで体調が悪くなり、下痢・胃痛・吐き気に襲われる…と言う事の繰り返しでした。
『部活』は絶対ではない、まずは学校に登校する事から始めようと、担任の先生がたくさん長男に話してくれました。
同時に私も、スクールカウンセラーにかかる様になり、長男の様子やこれまでの経過を話して相談しました。
カウンセラーからは
「からだが大きくて偉そうなことを言ってても、彼がまだ世間知らずの13才と言う現実を見てあげてください。
苦しいことに立ち向かうだけの強い気持ちは、色々な経験があって育ちます。まだまだこれからなんですよ、始まったばかり。
この試練をどう乗り越えさせてやれるかは、温かい見守りが一番です。
息子を心で“ヘタレ”と思っていても、そこはグッとこらえて“ゆっくりで良いよ”と一声かけてあげてください」
カウンセラーに言われたのがまずこれでした
話しを聞いてもらうからには、ちゃんと私の考えや今までの対処もどうだったか、詳しく話さないとと思ったので、かなり赤裸々にさらけ出して話しました。
要するに、長男が、早くから逃げ出したかった気持ちをこらえて、こらえ続けた結果が招いた事だけれど、
・部活を始めるに当たって、高額な防具類を親が用意してくれたが、けしてお金の面で楽ではなかった。
事もちゃんと解ってて、なのに自分勝手に部活を辞めると言うことをどうしても言い出せなかった…
みたいです
自分の本当の気持ちを吐きたいけど、親に会わせる顔がない。
だけれど、自分がこれからも部活に身を置く事も考えられない。
そんな狭間で悩んでいたみたいです。
何度目かのカウンセリングの後、担任の先生と話していたら
「あ○○ママ
なぁなぁ、○○大丈夫心配しとってん、何があったん体大丈夫」
と言ってくれたのが、冒頭に「手紙を渡した女の子」でした。
彼女は、長男とは幼稚園からの幼なじみです。
「おかーさんと帰りたい」
と言って、幼稚園から脱走した長男が幼稚園に引き戻され、園庭で泣いて、園舎に戻ろうとしない長男に
「なぁどーしたん何で泣きよん
大丈夫やで、友達がいっぱいおるから泣くのやめり
お鼻出てるでーハイッちり紙あげるからこれで拭き」
と、長男にとって1番最初の友達でした
それは今でもかわらず、長男の事を心底心配してくれる彼女の言葉に、親としてスゴく救われました。
長男にはこんな良い友達がいる
彼女のお母さんに会うことがあり、そのお母さんから
「○○くん大丈夫なん?
●●(彼女)がさ、○○くんの事をよく話してくれるんやけど、最近の事はいつも
“心配やから電話しよか”とか、
“ママ電話してみてよ”
とか言いよってん。」
と聞かされました。
ホントにありがたい
なので、彼女に手紙を書こうと思いました
そして手紙を読んだあと、お返事もくれました
幼稚園から一緒だから、何かあると心配になること。
長男はいつも優しく、みんなに好かれていて、みんなが心配していた事。
部活をリタイアしても、それまで長男が一生懸命やっていたのなら、辞める決断も仕方ないんじゃないか…と思うこと。
確かに剣道部の厳しさは有名で、長男も他の部員もよく耐えてるなぁ~と思って見ていたこと。
これからも長男は友達だし、学校で何か変化あればまた手紙するね
…と言う内容
なんて良い友達
ホントにホントにありがたい
今でも、まだ部活に対して恐怖もあって、そんな長男の体調を考慮して、顧問の先生たちも、部活を続けるのかどうかの話を長男に持ち掛けるのは待ってくれている状態です。
温かく見守ってくれる周りの人に頼りながら、長男がこれからどんな結論を出すか判らないけど、もう少し待ってみようと思います。
頑張って、今は毎日登校はしています。
学校も楽しいと言ってます。
部活の顧問に鉢合わせしたときは、まだ胃が痛くなるようですが
優しい友達の女の子の他にも、長男の様子を知ってから、登校前に長男の様子を毎日聞きに来てくれる男の子が居ましたし、他にも心配して家に寄ってくれる同級生が幾人か居ました。
みんなの心が、全てがありがたいです
ありがとう
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